年頭所感

DXとAPIエコノミーでつながる、ひろがる

2018/01/24 09:00

週刊BCN 2018年01月15日vol.1710掲載

 2018年1月に、「PCAクラウド」のユーザーがようやく1万社を突破する。最初の通過点に過ぎない一方で、1万という数には意味があると思っていて、これくらいの顧客基盤ができれば、クラウドの土俵で新しいビジネスモデルを模索する土台になり得る。

水谷 学
社長

 競合する国産業務ソフトベンダーもクラウドに舵を切りつつあり、プレイヤーが増えることでクラウド業務ソフトの市場が拡大し、PCAクラウドがさらに大きくブレークするだろうという期待はあるが、当社がクラウドで先頭を走っていることに変わりはない。従来の当社の顧客よりも大規模なユーザーでも活用してもらえるよう、多くのエンドユーザーが同時利用できる環境を整備したり、「Web-API」を開発して外部のクラウドサービスとの連携機能を強化したことは大きな差異化ポイントになっている。サイボウズの「kintone」との連携を嚆矢として、連携ソリューションは日々増え続けていて、拡販の強い追い風になっている。

 基幹業務ソフト分野でも、デジタルトランスフォーメーション(DX)は重要なテーマ。AI、IoTといったテクノロジーを採り入れ、業務の自動化、自律化をいかに実現していくかが問われている。そのためにも、Web-APIは非常に重要な役割を果たしている。インターネット基盤のパワーをビジネス分野に取り込まないのはもったいない。Web-APIにより、リアルタイムかつローコストにさまざまなシステムと当社の基幹業務ソフトをつなぎ、新しい価値を実現する“APIエコノミー”を推進し、ユーザーのDXを支援する。
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外部リンク

ピー・シー・エー=http://www.pca.co.jp/