年頭所感

新生有機体

2019/01/16 09:00

週刊BCN 2019年01月07日vol.1758掲載

 NTTと日本IBMの折半出資会社として、NTTの推進するデジタルトランスフォーメーションや、IBMの戦略を踏まえ、その先導役を担っていく。NTTとIBMの尖った技術を率先して自らのビジネスに取り入れることには定評があるNI+Cだが、今年はさらに自律的にビジネスを伸ばしていけるようにする。

廣瀬雄二郎
社長
 キーワードで挙げた「新生有機体」は、生命活動のように細胞や組織が統合され、相互に関係を保ちながら成長していく会社でありたいという思いを込めた。生命が細胞や組織の寄せ集めではないように、会社も何らかの目的に向かって自律的に成長してこそ強くなれる。

 受注環境は良好で、例えばIBMの主力サーバーの「Power Systems」は、更改時期とも重なって大きく伸びた。当社独自のクラウド方式でPower Systemsを提供するサービスは、直近の顧客数ベースで前年同期比40%増の勢いで推移している。また、当社の強みとするEDI(電子データ交換)でも、24年とされるISDNのサービス終了を見据えて更改需要が高まっている。NTT東西地域会社のフレッツ光と連携した新EDIサービスも18年末から販売をスタート。今後は、海外のEDI事業者との提携をより強化し、国を越えた使えるEDIサービスへと進化させていく予定だ。

 これからも新しい技術が次々と実用化される。人や組織が有機的、自律的に連携して、顧客のビジネスの成功という目標に向かって統合的に動く。そうした会社になることで自らのビジネスを伸ばしていく。
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外部リンク

日本情報通信(NI+C)=https://www.niandc.co.jp/