当社では数年前よりIBM Watsonの取り扱いを中心としたAI事業に取り組んできたが、昨年はITインフラやコンタクトセンターなど既存事業の収益が増加するのと同時に、AIもPoC段階を脱し、実ビジネスとして大きく伸びた。AIで自然言語を扱う場合、言語の学習データである「コーパス」の品質が出力の精度を大きく左右するが、多くの一般企業にとってコーパスの作成は容易な作業ではない。そこで当社は昨年、コーパスの作成と精度向上を支援する専門チーム「CORPUS FACTORY」を組織し、AIビジネスで最も注力する領域に位置付けている。

藤田和夫
社長
 すでに、パートナーであるコンタクトセンター事業者と共同で、オペレーターの通話内容を分析し、応対の質をチェックするサービスの「AI Log」を開発、提供している。コンタクトセンターの業務効率と応対品質を同時に高めることができるソリューションだが、今後はこのようにパートナーと共同でAIの応用分野を開拓し、その先にいるユーザー企業のビジネスをデジタル化していくというスキームが活発になるだろう。また、RPAの進化にも注目している。今はまだ、人の「作業」をRPAで置き換えている段階だが、これにAIが加われば、人の「判断」の一部も自動化できる。今年中には、AI+RPAのソリューションが出てくるのではないか。

 IT市場が好況なことで、当社としても新規領域へ投資しやすい環境が続いている。19年はさらに音声系AIを強化し、モバイルや多言語への対応をすすめる。本格的な飛躍の年としたい。