IBM「Watson」を活用したAIコンタクトセンターソリューションの構築に3年ほど前から取り組んできたが、この領域で大きな実績を出せるようになってきた。AIの活用においては当初から学習データの重要性に注目しており、当社の専門チーム「CORPUS factory」による学習データ作成支援サービスはすでに100件以上の実績を有している。コンタクトセンターで働く人々のナレッジをAIが処理できる形に組み立て直すことで、個人がもつ暗黙知を可視化し、応対のプロセスを標準化できる。ナレッジのデジタル化というサービスには今年以降さらに大きなニーズがあると考えている。

藤田和夫
社長

 クラウドの適用範囲はますます広がっており、ITインフラとしてのクラウドの利用に加え、多数のSaaS化されたアプリケーションが業務に用いられている。クラウドの導入で運用負荷を軽減することは可能だが、複数のSaaSを連携させたり、AIがもつ機能を組み込んだりといったシステム構築をお客様自身が行うのは難しい。お客様のマルチクラウド活用を支援することが、SI事業における重要なテーマになるだろう。

 オンプレミスの業務システムのSI案件はまだまだ多いが、お客様のIT投資の優先度はデジタルビジネスの領域にシフトしつつある。AIとクラウドの会社にならなければ明日の成長はない。変革の意識を全社に広げるべく、なぜ変わらなければいけないのか、社員とも議論を重ねている。私たち自身のトランスフォーメーションを具体化する年としたい。