2016年創業のAWL(アウル)は店舗の接客や業務効率化を支援するAIカメラソリューションを提供。既設の防犯カメラを利用して、簡単に導入できることなどが強みになっているそうです。北出宗治社長兼CEOに話をうかがいました。
どんな会社なの店舗にある防犯カメラをAI化するソリューションを提供している会社です。
北出宗治 社長兼CEO AWLは店舗向けAIカメラソリューションを提供するスタートアップです。現在、「AWL BOX」と「AWL Lite」の2種類のサービスを提供しています。
AIエッジデバイスのAWL BOXは、店舗に設置している防犯カメラに接続することで、映像の管理や各種AI機能を利用できるサービスです。初期費用は20万円(税別)、映像閲覧・解析などの基本機能は月額2万円(同)で、カメラ20台まで対応します。オプションのAI機能は、来店人数分析や性別年齢分析、防犯アラート、接客支援アラート、広告最適化、動線分析などさまざまなものをそろえ、必要な機能を選択して利用することができます。
AWL Liteは、スマートフォンやタブレット、サイネージに専用アプリをインストールし、内蔵のカメラを利用してAI機能を利用できるサービスです。AWL BOXと比べて機能は限定されますが、初期費用は無料、基本機能(来店人数分析と性別年齢分析)は月額3000円/1台(同)と、低価格なのが特徴です。
こうした機能を利用して、映像をリアルタイムに解析することでAIが店員の接客を支援。店舗のオペレーション効率化や売り上げアップを図ることができます。
導入実績は約30社が導入中、または導入しようとしています。
今年2月に正式リリースし、現在までに約30社が導入、あるいは導入を検討しているといいます。既設のカメラを使えることや、月2万円からの料金設定などで、「非常にニーズがある」と手応えを感じているようです。
今後の方向性は「無人店舗ソリューション」を形にしていきます。
店舗向けソリューションでは、「Amazon Go」が多数のカメラや画像解析技術を駆使して、無人コンビニを実現しています。AIカメラソリューションを提供するAWLとしても今後、決済まで含めて「無人店舗ソリューションを形にしたい」と話します。
また、販売面ではパートナーとの協業も検討。「今年後半ごろには代理店制度をつくりたい」考えです。
よろしくAWL
AWLは東京本社のほか、札幌に開発拠点、ベトナムに研究開発子会社を置き、従業員は18カ国から集まっています。また、北海道でドラッグストアチェーン「サツドラ」を展開するサツドラホールディングスとも提携し、データの取得や実証実験などを実施。こうした体制で、ソリューション開発を推進しています。AWLは「店舗向けAIカメラソリューション」でイッポ前へ!