顧客企業の基幹となる業務システムをしっかり支えるのがSIerの使命であり、当社もそうしてきた。ただ、それだけでは顧客のビジネスの成長を支えるには力不足。2021年は、顧客企業の売り上げや利益を伸ばすのに一層役立つよう、古い基幹システムの刷新や、AIをはじめとする最先端のデジタル技術の業務システムへの実装といった「デジタルビジネスに磨きをかける」年としたい。

西森良太 社長

 デジタルビジネスでは、例えば古い基幹システムをSAP S/4HANAのようなデジタルネイティブと呼ばれるERPに刷新したり、海外に進出している企業向けに、グローバルにデータを蓄積し活用できる情報基盤の構築、あるいは最先端のAIを業務システムに実装して業務を自動化するなど、生産性を大幅に向上させるケースを想定している。

 AIでは「感情認識」の領域で、当社グループ独自の動画分析サービス「心sensor」を商品化している。動画から読み取れる人物の表情をもとに感情を数値データ化し、心の動きを読み取るものだ。中核事業会社のシーエーシーでは、こうしたAI技術を体系化。人を察し、人を生かし、人を健やかにするヒューマンセンタード技術「HCTech」を前面に打ち出す。

 また、当社は国内外に23社のグループ会社を展開し、海外売上高比率は2割を占めている。こうした点が評価され、直近では製造業ユーザーの日本と欧州、米州の3地域にまたがるITアウトソーシング案件を受注できた。今後はグローバルとデジタルを掛け合わしたビジネスも増やしていきたい。