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IT用語「コンテナ」はどんな意味? 仮想マシンとの違いを解説
2021/10/12 18:33
週刊BCN 2021年10月11日vol.1894掲載
仮想化技術の一つ。ホストOS上にアプリケーションの動作に必要となるアプリ本体やミドルウェア、ライブラリをまとめた「コンテナ」と呼ばれる区画を作り、仮想化ソフトウェアの「コンテナエンジン」で動作させる。一般的な仮想化方式である仮想マシンは実行環境ごとにゲストOSを起動する必要があるが、コンテナはホストOSを共有して稼働できる。
仮想マシンではゲストOSの起動が欠かせず、CPUやメモリなどのリソースを消費してしまい、ハードウェアへの負担が大きい。これに対し、コンテナはOSに関するリソースの使用を圧縮できることから、リソースの利用効率が高く、アプリケーションの高速な起動が可能。加えて、コンテナ環境はコピーが容易で、OSなどの環境が整っていれば他サーバーへの移動もしやすい。そのため、開発からテスト、本番といった各段階の環境の差を軽減でき、より円滑に開発作業を進められるメリットもある。
IDC Japanが今年4月に発表した調査結果によると、サービス業、金融、製造など幅広い業種でコンテナ仮想化が導入されており、本格的な普及期に入ったとみられる。一方でコンテナ技術を扱えるエンジニアの不足も懸念され、ベンダーやSIerが商機を広げるにはエンジニアの獲得・育成が重要との見方も広がっている。
仮想化技術の一つ。ホストOS上にアプリケーションの動作に必要となるアプリ本体やミドルウェア、ライブラリをまとめた「コンテナ」と呼ばれる区画を作り、仮想化ソフトウェアの「コンテナエンジン」で動作させる。一般的な仮想化方式である仮想マシンは実行環境ごとにゲストOSを起動する必要があるが、コンテナはホストOSを共有して稼働できる。
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