ReynaとSing&Swing

<ReynaとSing&Swing>1 Fly me to the moon

2003/04/07 15:26

週刊BCN 2003年04月07日vol.985掲載

 はじめまして、村本玲奈です。

 私と音楽との出会いは、もともとダンスが大好きで、その当時のデイスコ、今で言うクラブに夢中になったことから始まります。

 ディスココンテストで2回優勝したお陰で、あこがれのアメリカ(ニューヨークとロサンゼルス)へ行くことができ、その時にすばらしいダンサーやミュージシャンたちとの出会いがあり音楽の世界にどんどんのめり込んでいったわけです。

 日本に帰ってきたある日、DJをしている友人に1枚のレコードを薦められ、聴いたのがビリー・ホリデー。これが私とジャズとの出会いでした。

 今までに聴いたことのない音楽に、最初は「難しくてわかんない」っていうのが本音でした。

 それから、フランク・シナトラ、アン・バートン、サラ・ボーン、エラ・フィッツジェラルド、クリス・コナー、リー・ワイリーなどなど聴いているうちにジャズボーカルに魅せられてしまい、「私も、覚えて歌ってみたい!」、スタンダードジャズ特集のカラオケを買い、ひそかに練習を始めていました。

 このころ私は、関西のテレビ番組でアシスタント、司会、レポーターにと出演していました。

 ちょうどそのころ私の住んでいる近くに素敵なお店で、ジャズの生演奏が聴けて食事ができるところがあると聞いて、友達に誘われてさっそく行ってみたところ、黒人の女性ボーカルが歌っているではありませんか!

 わ-すごい!!スキャット、迫力のある声、バリバリ本物!!

 それから、そのお店に通うようになり彼女と仲良くなり、いろいろジャズのことを教えてもらいました。

 彼女がアメリカに帰るお別れパーティーの二次会でカラオケに行ったときに、私に「歌ってみたら?」と言ってくれたので、一緒に「Fly me to the moon」を歌いました。

 その時の感激は一生忘れられないと同時に、この曲がきっかけで、私は歌うことに目覚めたのです。

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●Fly me to the moon
1954年、作詞・作曲/バート・ハワード
トニー・ベネット、ナット・キング・コール、フランク・シナトラ、アニタ・オデイなど、名うてのミュージシャンに取り上げられる。お薦めは、ボサノバで歌っているブラジル人シンガー、アストラッド・ジルベルト。

[村本玲奈]
ジャズシンガー。兵庫県生まれ。血液型はA型。大阪のダンスコンテストに出場し、2度優勝。その奨励金をもとに単身渡米、さまざまなジャンルの音楽に接する。帰国後、歌手デビュー。1986年から本格的なジャズシンガーを目指し、ライブハウスを中心に活動中。
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