旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->30.ヨーロッパの旅 IV-(3)リヨン・ブルゴーニュ

2003/06/09 15:27

週刊BCN 2003年06月09日vol.993掲載

 ミュンヘンから空路1時間半、リヨンに着く。ここは2度目の訪問である。

 翌朝早くバスに乗って、ボルドーと並ぶフランスワインの名産地ブルゴーニュのモルゴン村に向かった。

 起伏の多い地形一帯に見渡す限り背の低い灌木の葡萄畑が拡がっていた。

 日本で見なれた葡萄棚とのあまりの違いに興味を抱き、収穫後の畑に入ってみた。何粒か着いているのを確認し、納得した。

 小さなワイン工場でワインづくりの説明を受け試飲懇談。ワインの話を詳しく聞いたが、酒飲みでない私はよく覚えていない。

 それでも地ビールのような丁寧な作り方を見聞して、フランス・ワインが高価になるのもなるほどと理解した。

 ソーヌ河の右岸、ノートルダム聖堂のあるフルヴィエールの丘からはリヨンの街が一望できる。

 真下は世界遺産の旧市街で、その向こうにソーヌ河とローヌ河にはさまれた新市街が、ベルクール広場を中心に拡がっている。

 旧市街はルネサンス時代の美しい堂々たる建物が整然と並んでおり、今もそこに人々が住み生活をしている。

 リヨンはフランス第3の都市で、古くから絹織物や印刷業などが盛んであり、また美食の都としても世界的に知られている。

 その夜は、われわれもその美食の片鱗を味わわせてもらった。
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