BCN FORUM

ITの“魅力”を熱弁

2003/06/16 15:27

週刊BCN 2003年06月16日vol.994掲載

 日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)のサマーセミナーが先週、東京都内で開催された。

 基調講演に、セブン-イレブン・ジャパンの碓井誠常務取締役が登場。「小売業の役割と情報システム化の歩み」をテーマに熱弁をふるった。

 テーマについての話もさることながら、“ITのメリット”をまるでJCSSA会員企業の顧客に向かって話すかのように、碓井氏が強調していたことが目立った。

 1979年のEOS(電子発注システム)、82年のPOS(販売時点管理システム)導入などが、どれほど過剰在庫の減少と売上向上につながったか。プロジェクター画面に映る、その数値を示す折れ線グラフを指しながら、ITの“魅力”を説明する。

 続けて、96年の大型汎用機と現在のUNIXサーバーを比較して、「コストは約6分の1減少、発注処理能力は最大で400万件から1000万件に向上した」ことなど、ITの成功事例には事欠かないといった口ぶり。

 「ITの進歩は素晴らしい。新しい技術や製品を使えばこれだけのコストメリットと業務改革が行える」。碓井氏は最後にこう呼びかけ講演を終えた。

 業界への期待とも、エールとも取れるような言葉が印象的であった。
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