ReynaとSing&Swing
<ReynaとSing&Swing>12 Red Roses For A Blue Lady/Smile(最終回)
2003/06/30 15:26
週刊BCN 2003年06月30日vol.996掲載
ジャズのライブハウスといえば、名曲のタイトルをネーミングにしているところが多いですよね。「サテンドール」、「ボディアンドソウル」、「アルフィー」など。
今回は最終回ということで、とっておきのお店を紹介します。そこは、東京・赤坂で今年創業37年目を迎える「カナユニ」。です。
食事は、何と言ってもオニオングラタンスープとタルタルステーキが絶品!
かつて三島由紀夫がここを訪れ、こう語ったそうです。
「世界のスープの中で、ブイヤベースと並んで、この最も香気溢れるスープをカナユニと云うレストランでは、確かに大切に扱っているようだ。(略)。人々の気持ちを、この店では心憎いほどあざやかに演出してくれる」
創業以来、常連のお客様がお店にいらっしゃる際には、そのお客様がいつもリクエストして下さる曲をさりげなく弾いてお迎えしてくれます。
ある時、いつも来て下さるステキな女性がすごく落ち込んでいる様子。そんな時、お店のスタッフがさりげなく優しい言葉と赤いバラを1本手渡し、「ブルーレディに赤いバラ」の曲を彼女にプレゼントしたそうです。「遠い昔の話なんですよ」とお店の方。
これがきっかけで、このお店のテーマソングが「ブルーレディに赤いバラ」になり、今でも女性のお客様には、お帰りの際に必ず1本のバラをプレゼントしてくれるのです。
ジャズとお酒と食事と楽しい会話。このバランスを見事なまで演出してくれるスタッフ。大切なことはハートですよね。
そのハートによって、それぞれが引き立て合い、ハーモニーを奏で、その場にいる全ての人を優しく包んでくれるんでしょうね。
どんな時でも、いつもと変わらない笑顔で迎えてくれる店「カナユニ」で、チャンスがあったらお会いしましょ。
* *●Red Roses For A Blue Lady
作詞/スィド・テッパー、作曲/ロイ・C・ベネット。1948年。
●Smile
作詞/ジョン・ターナー、ジョフリー・パーソンズ。作曲/チャールズ・チャップリン。1954年。
[村本玲奈]
ジャズシンガー。兵庫県生まれ。血液型はA型。大阪のダンスコンテストに出場し、2度優勝。その奨励金をもとに単身渡米、さまざまなジャンルの音楽に接する。帰国後、歌手デビュー。1986年から本格的なジャズシンガーを目指し、ライブハウスを中心に活動中。
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