北斗七星

北斗七星 2003年8月25日付 Vol.1003

2003/08/25 15:38

週刊BCN 2003年08月25日vol.1003掲載

▼朝方、久しぶりにセミの声を聞き、暑くなるかと思っていたが、最高気温は30℃以下。夏はどこに行ってしまったのか、と連日のように思う。8月に入ってから最高気温が30℃を超えた日は半分程度あるようだが、暑い夏という実感に乏しい。今年に限って、自宅でエアコンを使わない日が多いように感じるのである。

▼原子力発電所のトラブル隠しに起因し、原発の大部分が運転停止しているため、関東地方で、今年の夏は東京電力の電力供給不足が懸念されていたが、この冷夏でその心配も少なくて済みそうである。8月のピーク時電力使用量の最高は、東京で33・3℃を記録した8月5日の5650万KW。その後、台風10号の通過で天候不順だったせいか、連日4000万KW台にとどまった。そのままお盆休みに入ったため3000万KW台が続き、休み明けになっても4000万KW前後にとどまっている。

▼最近の電力供給能力は5700万KWあるそうなので、現状では十分余裕があり、同社が連日公表している「でんき予報」でも「電気の供給には余裕があります」となっている。14日には北米で大停電が起こり、経済活動にも大きな影響を与えた。それだけに、電力不足が杞憂に終わればそれに越したことはない。しかし、冷夏は農作物の成長を妨げ、ビアガーデンの客足も遠のいているという。今夏は、カッと暑い日の記憶が薄いだけに、行く夏を惜しんでという気分にもならない。セミの声もどことなく勢いがないようだ。
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