▼いま韓国では「386」という世代がビジネス界をリードし始めているそうだ。「3」は30歳代、「8」は1980年代に大学を卒業、「6」は1960年代生まれを指す。97年の経済危機を機に構造改革に突き進み、同時にIT戦略を強力に推進してきた韓国は、世代シフトも急ピッチだ。日本も経営者の若返りが叫ばれて久しいが、そこは「パリパリ(韓国語で蕫早く早く﨟の意)」体質の国。45歳定年制すら浸透しつつあるという。

▼「まずは始めてみる」が韓国のIT戦略の基本。実証実験を何度も繰り返し石橋を叩くような日本とはスタンスが異なる。だが、それはそれで悩みもあるようだ。韓国がITの壮大な実験場と化し、成功に至った蕫果実だけを「日本や中国がもぎ取っていくのでは…」。そんな危惧の声を、現地IT関係者の間で漏れ聞いた。だが、パソコンの歴史を振り返ってみても、「まずは始めてみる」の発想で、製品が進化してきたのも事実だろう。

▼日韓双方のスタンスを足して2で割る。そんなペースが両国にとって好ましいのだろうが、それにはもっと草の根レベルでの人的交流が望まれるところだ。折しも、日韓IT産業の交流を目的としたイベントが今月下旬、東京で開かれる。1つは「第2回 韓国デジタルコンテンツ特化ビジネス交流会」(http://japan.iparktokyo.com/)。もう1つは「第3回 KIN―Japan IT フォーラム」(http://www.kin-japan.jp/index1.html)。いずれも参加無料なので、のぞいてみるのも一計かも。