池やOBといった障害物を目前にすると、そわそわと落ち着かなくなり、結果も必ず失敗する…。そんな人は少なくないかもしれない。

 これはなぜ起きるのか。失敗したくないと思えば思うほど、その物体に対して何とかしなければと考えてしまう。しかもその障害物を何度も繰り返し確認するので、無意識のうちに心身ともに過剰に反応し、結果もそちらに向かっていくということが考えられる。

 自転車に乗れない子供は、「行きたくない、恐い」と思う方向に自転車を向けてしまい、スキーの初心者は「あちらは急斜面だから行ったら駄目だ」と思ったら、その方向に行ってしまう。全く同じことがOBや池を目の前にしたゴルファーに起きているのである。

 これを防ぐにはどうしたらいいか。最も有効なのが、“視線のコントロール”だ。池やOBなど「避けたい」物体を目で再確認しようとするのではなく、それらを情報として最低限確認したあとは、自分の狙いたい地点をより明確に頭に刻むようにするのである。

 また、「~したくない」、「~は嫌だ」といった否定的な考え方をやめ、積極的かつ肯定的な言葉で考える習慣をつけることも大切だ。

 例えば、右がOBの場合は、「右が嫌」と考える代わりに「よし、落とし所はフェアウェイのあの木の上(あるいは下)。あそこを狙おう」といったように、避けたい方向ではなく、ボールを行かせたい方向を考え、そこを見るようにするのである。

 ターゲットを定め、そこを狙うようにしていくことで、避けるという意識よりも、狙うという意識を高めていくことができる。

 バンカーショットなどの場合も同様だ。ボールの置かれている状態や打ち方にばかり気をとられていると、どうしても自分に近いところ(身体やボールなど)に意識が強く向き過ぎるため、自然なフィーリングで打つことが難しくなる。

 こうした場合も、自分から遠く離れたターゲットに意識を強く持つことで、打ちたいところに向かってより自然に振りやすくなる。