東京・秋葉原や大阪・日本橋に行くと、AV(音響・映像)機器やパソコンなどの電化製品を買っている外国人の観光客の姿を見ることができる。それを見ている日本人は、きっと電気街のこのお店で買った方が安いのだろうと思っている。そこで私も、日本に出張した時に、数店舗回って、少しだが買い物をした。買ったのは、デジタルカメラ機能をもったデジタルビデオキャムコーダー。海外に住んでいることもあって、消費税分は値引きをしてもらった上に、カメラケース(キャリングバッグ)と予備のバッテリー、3本のテープを無料でつけてくれた。

 自分も営業をしているだけに、ここまでいろいろつけてもらった以上買わないというわけにはいかない。衝動買いといっても、以前から欲しかった商品だったので、買ってしまった。日本で最近ものを買わなくなった理由の1つは、日本(秋葉原を含め)での製品の価格が決して安くないからだ。だから、秋葉原や日本橋で外国人が買っている姿を見ると、なぜかな、と思ってしまう。例えば、私が買ったデジタルビデオカメラ、消費税を抜いて払った金額が約8万5000円だった。これと同じものが米国では650-700ドルで売られている。日本円にすると約8万円。日本で買うより5000円は安いことになる。

 それだけではない、それに付属していた256メガバイトのSDカードは、日本では1万円、米国では30ドル以下で売られるケースがある。日本の電気街では安い金額で買えると決めてかかるのは間違いだ。日本で安くなっているものの多くは、新古または中古品で、家電品やAV機器、パソコン関連では、米国の方がはるかに日本より安い。この現実を日本人の多くは知らないのではないだろうか。米国の安さを日本も知るべきだし、近い将来日本でも今の半額で売るのが当たり前になる時が来ることを知っておこう。(米シアトル発:パシフィックソフトウェア パブリッシング 内倉憲一)