昨年はSARS(急性呼吸器症候群)の影響やイラク問題のため、アジア地区の展示会が軒並み影響を受けた。しかし今年は、多くの展示会がその反動ともいえるような盛況ぶりだ。昨年は延期を余儀なくされたコンピューテックス台北だが、今年は6月に予定通り開催され、昨年を約17.9%上回るビジター数となった。活気を取り戻したようだ。そして、この10月はアジアの展示会のオンパレードである。台湾のタイトロニクス、香港のエレクトロニクスショー、深 (シンセン)のハイテクショー、蘇州のeMEX'04など、数えあげたらきりがない。<P> 10月8日から12日まで台湾の台北で開催されたタイトロニクスの部品および装置のセッションを訪問した。完成品のセッションは、16日から18日まで、部品セッションと同様に台北世界貿易中心で開催される。中国と台湾のサプライチェーンが一般的となった今日、工場が中国にある台湾のメーカーは当たり前であり、台湾だけで製造していると言い切るメーカーの方がむしろ珍しい。本展示会自体が、台湾メーカー、中国製部品の巨大ショーケースとなっているともいえる。特にケーブル、コネクター類のパッシブ部品、そして、電源ユニットなどは顕著である。<P> ハイテクな部品、例えば、FPD(フラットパネルディスプレイ)産業でも、後行程などは中国で行うケースも増えている。いままでは、台湾国内で完結しモジュール製造は、徐々に台湾企業の中国工場へとシフトが進む。FPDの上流産業のキー部品、例えば、グラスサブストレート、カラーフィルタなどは、輸入に取って代わり、台湾国内での内製化がタイムリーに進んでいる。今回のタイトロニクスでも、展示が目立っていた。2004年のこれら部品の生産額の年間成長率は70%を超えると予測される。当面は台湾のFPLD産業とICのファブ産業は世界のトップクラスに位置すると思われる。(台北発:アコードインターナショナル 原 真)