東アジアは10月が展示会のシーズンである。特に東アジアの経済を牽引してきたエレクトロニクス関連の展示会が目白押しである。

 これらには、見えないルールがあって、会期が各展示会で微妙にずらして設定されている。

 今年は、10月初めの日本のCEATECからはじまり、台湾のTaitronics、香港のHK ElectronicsFair、深(シンセン)の高交会(ハイテクフェア)、広州のCanton Fair(広州交易会)へと続き、日本のワールドPCエキスポと、また日本へ戻ってくる。

 筆者もこれらの展示会とともに移動するのが年中行事となってしまった。

 歴史のある展示会はそれなりに魅力という点で評価される。香港のHK Electronicsでは事前に潜在的なビジターに対して入場バッジを発送し、事前登録やオンサイトの登録を省くなど、便宜を前面に推し出す。

 Canton Fairは今年から、過去に訪問したビジターに対して、IDとパスワードを事前に郵送して、会場での登録を簡略化している。海外のバイヤーに対しては入場は無料である。それに対して一般の地元の入場者の入場料は日本円にして4000円ほどである。

 深センの高交会の会場となった展示ホールは、その大きさが東京ビッグサイトと同じくらいで感心する。広州交易会の会場も、去年から新会場と旧会場の2か所で開催されている。その新会場は国際空港のターミナルビルを思わせる巨大さで、日本の展示場のそれを上回る。端から端へは、“動く歩道”を利用することになる。

 この広州交易会とハイテクフェアのため、広州市と深セン市のホテルの部屋数が足りなくなり、料金も普段のレートの2倍にもなる。レストランなども特別メニューになり、この期間は値が上がることもある。

 中国の展示会では、ブースで出展者が弁当を堂々と食べてるのは、あまりいただけない。一方、台湾のブースでは最近はこのようなことは少なくなってきたようだ。(中国・深セン発)