薄型テレビの画面がどんどん大型化している。従来は小型画面専用のイメージが強かった液晶が大画面に進出することによってプラズマテレビの出荷に影響を与えている。プラズマ大手メーカー3社が世界出荷を下方修正するという記事が載ったほどだ。

　液晶にしろプラズマにしろ、薄型テレビが注目を集めているのは間違いない。だが、アナログのブラウン管テレビしか所有したことがないせいか「大画面、32型、40型」といわれても、いまいち大きさが頭に入ってこない。量販店で実物を見て初めて32型テレビとはこのくらいの大きさなのかと理解する。テレビのことをよく知らなければ、○○型といわれてサイズにピンとくる人は少ないのではないか。

　先日、駅で電車を待っていると、「地上のビエラ（くじら）」とコピーを打った、松下電器産業の「VIERA」の大きな広告を見つけた。目を奪われたのは、女優の小雪と並んだ「世界最大」103型のプラズマテレビだ。背丈ほどもあるテレビに圧倒された。

　たまたま女子高生たちもやはり小雪と並んだ大きなテレビの載っている広告を見ていたようで、信じられないのか「テレビがあんなにでかいわけないじゃん」と驚いていた。「てか、何メートル×何メートルってはっきり書いてほしいよね」。女子高生が漏らした言葉に思わずうなずいた。