「OSS(オープンソースソフトウェア)市場が確立した」と話すのは、Linuxメーカーのマシュー・ズーリック・米レッドハット会長兼社長。「設立当初のユーザーは官公庁が中心だったが、約20年が経った今はエンタープライズにまで広がった」と、進展ぶりを噛みしめる。

 OSSの活性化に、「当社が少なからず貢献している」と強調する。確かに、OSの選択肢を広げた効用は大きいといえるだろう。しかし、最近はJavaサーバーソフトウェアメーカーであるJ-BOSSの買収などOSSをベスにユーザーの囲い込みを進めている印象を受ける。OSSの良さは、誰もが自由に開発できることにある。囲い込むのではOSSの主旨からはずれてくるのではないか。

 「レッドハットは、(ほかのOSメーカーのように)OSS市場を独り占めしようとしているのではないか」。業界では、そんな憶測も飛び交うこともある。国内では、レッドハット製品を担ぐメリットがあるのかどうかに疑問を抱くSIerもいる。単にソフトメーカーなどを買収するだけでなく、販売代理店への支援など売りやすい環境を整えることも重視すべきだろう。「当社には、明るい未来がある」。それには、OSSならではのビジネスモデル構築がカギを握りそうだ。