「作り込み(受託)開発の多さが原因のひとつだろう」

 全日本空輸やサッカーくじ「BIG」のシステムダウンが発生し、大規模なシステムのトラブルが後を絶たない。その原因をマイクロソフトの樋口泰行・COO(代表執行役兼最高執行責任者)はこう説明する。

 日本はいわずと知れた“受託ソフト大国”。自分たちの好みに合ったソフトを、開発企業につくらせ運用する傾向が強い。1つのソフトで多くの顧客を持つパッケージと、1社だけに提供する受託ソフトでは、バグの発生回数が違い、トラブル対応にも差が出る。

 「経営者は情報システムのトラブルが業績に直結するとの認識は強い。CIOに任せておけないと思っている」

 最大のインフラメーカーであるマイクロソフトに転身したからか、それとも2年ぶりにIT業界に復帰したからなのか。その目線は自社のビジネスだけでなく業界全体の発展に向けられている。