立ち話

デル マイケル・デル会長兼CEO

2007/11/12 19:47

週刊BCN 2007年11月12日vol.1211掲載

 「時間、お金、人材の有効活用を実現するため、ユーザー企業はITをもっとシンプルにする必要がある」とデルのマイケル・デル会長兼CEOは強調する。自社の中核事業に資源を集中できるように、柔軟性のあるインフラを構築することが重要という。そこで、「ITのシンプル化」戦略を打ち出した。

 「当社のビジョンは明確」。シンプル化のために工場で各ユーザー企業に適したシステム設計を行うことで「ユーザー企業は迅速な導入、低コストで効率的に運用できる」としている。従来の非効率的な作業をできるだけ減らし、ITインフラの「標準化」「統合」「自動化」を実現するという。複雑なIT環境に直面している企業向けには、「ITシンプル化評価ツール」を提供。ITのライフサイクルにおいて効率性や管理能力、柔軟性を計測する。

 「標準化」という点では、これまでも行ってきた。そのため、「ITのシンプル化」を掲げたことで、ビジネスがどう変わるのかが焦点といえそうだ。日本市場のビジネスは、「順調に業績を伸ばしている」という。一段と成長率を高めることができるかどうかが新しい戦略のカギを握ることになる。
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