北斗七星

北斗七星 2007年12月10日付 Vol.1215

2007/12/10 15:38

週刊BCN 2007年12月10日vol.1215掲載

▼夏の暑さが長引いたせいか、今冬の北風は骨身にしみる。寒いのは気候のせいばかりではない。ガソリンや食料品、タクシー代と、相次ぐ値上げで懐具合もなんだかもの寂しい。師走の風に首をすくめながら思わず今年を振り返ると、結構大変な一年だったなというのが実感だ。

▼戦後最長の景気拡大といえば威勢はいいが、個人消費は低迷したまま。それでも頑張る民間経済を、政治が足を引っ張るという図式を何度、目の当たりにしたことか。老後の生活不安を増大させた年金問題、政治家と金の問題、自民過半数割れと首相の政権放棄、住宅着工を3割減に追い込んだ建築基準法改正問題──。

▼どれも景気の腰折れ要因だったにもかかわらず日本経済は案外強靱だった。が、その風向きが変わりつつある。年末商戦の前半をBCNランキングでみると、プラズマテレビの販売金額は10-11月と連続して前年割れ。液晶テレビも先月は1ケタ成長にとどまった。打たれ続けたボディブローが景気の足腰に効き始めているのかもしれない。サブプライムローン問題の波及もあって、来年は波乱含みとなりそうだ。

▼例年、新しい干支と株式相場の関連が取りざたされるが、「子(ねずみ)」は相場の上昇率トップの繁栄の年だという。そういえば、「子」は十二支の始まり。新しい循環の始まる変化の年でもある。この閉塞状況が底ならば、変化は望むところ。風がないなら、ねずみのごとく走り回って、こちらから風を呼び込んでみるか。
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