立ち話

日本ヒューレット・パッカード 橘一徳本部長

2009/01/19 15:38

週刊BCN 2009年01月19日vol.1268掲載

▽…「『T型フォード』に『ウォークマン』、そして『iPod』。過去の歴史を紐解くと、これらの革新的なヒット商品はどれも不況が終わった後に生み出されている!」

▽…日本ヒューレット・パッカード(日本HP)の橘一徳・エンタープライズストレージ・サーバ事業統括ISSビジネス本部本部長(写真)は、1月上旬に開催した2009年のサーバー事業戦略説明会で、こう力強く述べた。

▽…「今の経済環境はかなり危機的な状況かもしれない。だが、こうした環境だからこそ、次の成長に向けた準備、新規事業創造に向けた施策が重要で、前向きな姿勢を持つことも大切。コスト削減と生産性向上に役立つITで、日本の企業をサポートしたい」

▽…IDC Japanが08年12月に公表した調査資料によると、世界金融危機の影響による企業の予算削減項目上位トップ3は、「人件費」「広告費」そして「IT費用」の順番だという。ユーザー企業のIT投資はかなり望み薄のようだ。

▽…そんななかでも、日本HPが掲げたx86系サーバーのビジネス目標は、x86系サーバー全体で30%のシェア確保、ブレードに限って言えば50%をもぎ取ろうとしている。同戦略説明会では、サーバーとストレージ関連575製品で最大67%の大幅な値下げを発表。新春早々から競合他社を驚かせたはずだ。精神論も交え、09年も日本HPがあの手この手で攻めてきそうだ。(木村剛士)
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