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<ニュースその後を検証>ブレード拡販で代理店網を強化 中規模向け新製品投入を機に

2009/12/03 15:38

週刊BCN 2009年11月30日vol.1311掲載

●2006年8月28日 vol.1151 1面にて報道
ブレード拡販で代理店網を強化 中規模向け新製品投入を機に

 ラックマウント型サーバーに代わる基幹インフラとして“刃型サーバー”と呼称された「ブレードサーバー」を国内で最初に投入したのは日立製作所だ。同社ハードウェアの販売網は、日立情報システムズなど上場3社を主体にしているが、ブレードに関しては若干様相が異なっていた。

 「週刊BCN」(2006年8月28日号)では、同社が取り組む異例ともいえるブレードの代理店施策を報じた。同社は「ターゲットが幅広く、直販主体ではアプローチできない」と、代理店販売が不可欠と判断。新たな販売網の構築を急ピッチで進めた。

 この報道によると、代理店販売を拡大するため、独立系SIerとディストリビュータの有力15社を選択し、取扱量を増やすよう戦略的な交渉に臨む、としていた。当時は、同社がブレードで先行していたため、交渉先はある程度受け入れただろう。

 しかし、その後は日本IBMや日本ヒューレット・パッカード、NECなどが追随して製品化。従来のIAサーバーの販売網を生かされて追い上げを許し、結局はこれらメーカーにシェアを奪われた。(谷畑良胤)
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