コンテンツ配信大手のアカマイは先般、同社のソリューション「Dynamic Site Solutions」を楽天が採用したことを発表した。小俣修一社長は、「日本の最大のECサイトが採用したことは非常に大きな意味がある」と語る。すでにソースネクストが製品ダウンロードにアカマイを利用しており、金融機関にも導入実績がある。
5月からはWebアプリケーションファイアウォールのβ版を提供しており、「イーコマースやオンラインゲーム、金融機関などから引き合いが多い。商用開始を待ち望む声もいただいている」そうで、好調な滑り出しだ。その背景には、クレジットカード業界に求められているセキュリティ基準「PCI DSS」への準拠がある。
競合はどこになるか、という記者の質問に対しては、「ユーザー企業だ。自前で運営する事業者をどう説得するかが課題」で、楽天が採用したことで今後に向け弾みがつくと期待を寄せる。(信澤健太)