立ち話

日本ラッド 岡田良介 執行役員

2009/12/10 19:47

週刊BCN 2009年12月07日vol.1312掲載

 SIerの日本ラッド・岡田良介執行役員は、全国のSIerに先駆けて空調レスのデータセンター(DC)を設計。来年度上期(2010年4~9月期)をめどに本格的な商用サービスを始める。サーバーの発熱部分に、DC外部から採り入れた空気を直接吹き付けて除熱するというシンプルな方式だ。しかし、除熱効率をより高めようとすれば、「サーバー本体にも工夫を施す必要がある」と話す。

 岡田氏は、前職でもDC運営会社の経営を手がけ、業界きってのDCの専門家。サーバー形状の最適化には率先して取り組んできた。ハードメーカーと掛け合い、奥行きの短いラック型やブックシェルフ型などを考案。空調レスDCでは、強い風をどれだけ効率よく発熱部分に当てられるかがキーになる。

 今回も「空調レスDCに最適なサーバーの形状を検討中」と、IT機器や空調などの設備全体の簡素化を推進。DCサービスの価格優位性の向上に向けた準備を着々と進める。(安藤章司)
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