北斗七星

北斗七星 2010年9月13日付 Vol.1349

2010/09/16 15:38

週刊BCN 2010年09月13日vol.1349掲載

▼富士通、NEC、日立製作所、日本IBMなど、国内大手ITベンダーがクラウド事業で目指す方向性が大筋みえてきた。これまでは、築いてきた顧客層を「プライベートクラウド」という形で再度囲い込む戦略を打ち出し、既存パートナーとの関係を度外視していた節があったが、どうやら現チャネル構造を変えずにクラウドを推進する体制が築けつつあるようだ。

▼クラウド時代に入って、SI(システム・インテグレーション)パートナーのビジネスで大きく変わることがある。「売り方」だ。いままではメーカーの製品を組み合わせて、クライアント/サーバー(C/S)型とカスタマイズの「人月単価」などで儲けていた。「モノ」売りから、これからは「サービス」を売ることになるのだ。

▼大手ITベンダーなどの基盤(IaaSやPaaSなど)を借りての事業展開か、その基盤ノウハウの伝授を受け、自前で、サービス基盤をつくって顧客へ提供するか、である。その際には、従来のSIノウハウが使えなくなる可能性がある一方で、サービスをどう組み合わせて納品するか、という支援能力が必要になる。SI力ではなく、サービス力で選ばれる時代が来る。

▼NEC幹部はこう言う。「いまは、基幹システムは自社にC/S型で置いておく傾向がある。ただ、これも2017年にはクラウドに移行するだろう」。すべてのITインフラがクラウド化され、IT業界のビジネスモデルが大きく変貌する。備えをいましておかなければ、手遅れになる。
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