先日、日本IBMのソフトウェア事業に関するセミナーに参加しました。場所は、静岡県伊豆市の同社研修センター「天城ホームステッド」。標高820mの場所にあり、人が最も精神を集中できる環境だそうです。確かに集中して、1日半のセミナーをじっくりと聞けました。セミナーは、同社からの説明だけでなく、参加者である報道関係者やアナリストたちも発言するスタイル。忌憚のない意見が飛び交いました。
今、日本IBMはソフトウェア事業を大きく変えようとしています。ただ、どのような方向に進むのか、はっきりと定まっていません。米国と日本のビジネススタイルの違い、日本とアジアの違いが、グローバル化の進むなかで明確になってきたからかもしれません。
ある参加者からは、“スパゲティ状態”になった過去を含めて、「SIerのビジネスモデルが悪かったのではないか」といった意見もありました。しかし、一概にそうとも言い切れません。日本IBMが日本のよさを生かして、自社のビジョンを浸透させながら、事業を拡大することができるか、注目が集まります。(佐相彰彦)
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日本IBM ソフトウェア事業を変革メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.9.29」より