2010年、多くのベンダーがSaaS型業務アプリケーションの提供を開始しました。会計や販売、生産管理などの基幹業務領域のSaaS提供でも、徐々に事例が出始めています。

　基幹業務の領域でも比較的SaaSとの親和性が高いとされるのが人事・給与の分野。給与計算のほか就業管理、人事管理などのSaaS化が進展しています。他の基幹業務に比べ、この分野は間接業務でデータを外部に置きやすいからです。

　ただ、現在は給与計算や就業管理のSaaS提供が中心で、「給与計算に引っ張られるかたちでの人事管理のSaaS化はあり得る」という慎重な見方も出ています。

　一気呵成にSaaSになびく、というわけにはいかないでしょう。（信澤健太）

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人事労務の世界にもクラウドがやってきた