旅の蜃気楼

神田は今も元気です

2011/04/07 15:38

週刊BCN 2011年04月04日vol.1377掲載

【神田発】東日本大震災の被災地には、少しずつだが救援の手が届き始めている。復興というには、ほど遠い状態だけれども、被災者の皆さんの挫けない姿を見るにつけ、こちらも元気をいただいている。わが神田界隈も、地震が起きた3月11日金曜日から土曜日にかけては相当混乱したが、ここへきて日常を取り戻しつつある。カラ元気も元気のうち。今回は話題を神田近辺の“食”に転じてみたい。

▼千代田区の内神田に事務所を移転してちょうど1年が経つ。神田は神田明神の氏子町で、その管轄は東西南北ともに広い。BCNのオフィスが所在する内神田はB級グルメおじさんの街だ。移転して間もなくの頃、数がありすぎて、「行きつけの店」を探すのに苦労するぞと思ったものだ。オフィスのあるビルの裏口から出ると、そこは神田西口商店街の端に位置する。親子丼がうまい『伊勢ろく』、老舗のうなぎ屋『いづもや』、牛丼の『松屋』。挨拶を兼ねて、この3軒で味見をした。以来、軒並み食べ歩いて、行きつけの店が『伊勢ろく』のほかに2軒できた。気のきいた小料理屋は『藤むら』だ。ここは少し歩くが、懐石料理を食べられるので、お客様との会食に向いている。ふぐ料理を食べたい時にも重宝する店だ。お客様のなかにはここの“ひれ酒”がうまいので、5杯も重ねる方がおられる。

▼中国に出かける前に、気合いを入れるために立ち寄る、神田駅ガード下の『大越』。ここは焼酎“いいちこ”をキープして、飲んで、食べて、大声で話して、また飲んで、食べて、怒鳴るようにして喋って、「お勘定!」。いつもニコニコ現金払いで、満足満足。耳に喧騒が残っているうちに、飛行機に乗って中国に向かう。神田のお食事処は、どこもかしこも肩肘張らない店ばかり。気楽に立ち寄れるのが何よりだ。(BCN社長・奥田喜久男)

BCNの近隣には、数多くの飲食店が立ち並ぶ
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