〈一般的な解釈は…〉インターネットなど公衆ネットワークを、専用回線のように利用できる環境のこと。

 VPN(ブイ・ピー・エヌ)は、英語の「Virtual Private Network(バーチャルプライベートネットワーク)」の頭文字をとったものである。「バーチャル」を日本語に訳して、「仮想プライベートネットワーク」ともいう。VPNとは、インターネットなどの公衆ネットワークを、自社/自分(=プライベート)の専用回線のように利用できる仮想環境を提供する技術、またはそのサービスを指している。

 VPNは、インターネット内に、特定のユーザーだけがアクセスできる、公開していないネットワークを仮想的に構築する。そうすることによって、通信のセキュリティを高めて、公衆である通常のインターネット回線を使うよりも安全にネットワークを利用することができる。社内ネットワークは、企業が情報漏えいなどを懸念して、通常のインターネット回線でアクセスできないことが多い。そこで、VPNを使うことによって、インターネット回線を利用しながらも、あたかも社内回線を使っているかのように、安全に社内ネットワークにアクセスすることができる。

 企業では、従来のデスクトップパソコンを利用することが減り、代わりに、ノートパソコンやスマートフォン、タブレット型端末など、モバイルでインターネットが使える端末が増えている。そうした事情を背景にして、自宅や外出先からインターネットにだけでなく、グループウェアや共有ファイルを使うために、社内ネットワークにもアクセスできるようにしたいというニーズが増大してきた。ITベンダーはそのニーズを狙って、企業向けのインターネットVPNサービスの展開を拡大している。

 ちなみに、セキュリティ基準として、インターネットで情報を暗号化して送受信するプロトコル「SSL」を採用したVPN技術/サービスを「SSL-VPN」と呼ぶ。