北斗七星

北斗七星 2012年4月2日付 Vol.1426

2012/04/05 19:47

週刊BCN 2012年04月02日vol.1426掲載

▼長江は昔も今も経済の大動脈だ。3月22日、上海、南京、重慶の長江沿いの3都市を、BCNの3人の記者が同時に訪ねた。上海では『中国家電博覧会』を取材した。92年に始まった白物家電の展示会だ。パナソニック、日立製作所が製品をアピールした。

▼南京はヤマダ電機の大型店舗の開店だ。ここは競合のラオックスが年末に開店したばかりで、さらにラオックスの親会社の蘇寧電器の本拠地だ。敵地のど真ん中に出たことになる。大変な戦いになると思いきや、一足先に開店したラオックスも3月頃から売れ足が鈍いという。開店当日はあいにくの雨だったが、600人ほどが押しかけたようだ。

▼重慶は中国国際コンピューティング博覧会の視察だ。日立とNECが健闘していた。富士通の姿が見えないのが寂しい限りだ。それぞれを見た3人に共通する印象は、中国のメーカーが安さから品質を追求した商品揃えの段階に入っていることだ。韓国はサムスンがとどまるところを知らない勢いだ。台湾企業も強さを持続している。外資企業の力を集めながら、長江は滔々と流れるが、市場としての中国はまだ源流域にある。(直)
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