米マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、半年ほど前から、自ら執務室にあった紙やペン、壁かけのホワイトボードなどを撤去してしまったそうです。代わりに開発中の次期OS「Windows 8」とスマートデバイス、80インチの大型ディスプレイを入れて、完全なデジタル環境で仕事をこなすスタイルに変えたとのこと。
これは、5月21日、都内で開催したビジネスパートナー向けイベント「Windows Partner Executive Summit」で披露された逸話です。
バルマーCEOは、あの大柄の体格で舞台を縦横に闊歩しながら、会場を包み込むような大きな声量で、「ここにいるみなさんのなかに、いまだに紙やペンを使って(私の講演の)メモをとっている方がいらっしゃるということは、Windows 8が活躍する余地が、まだたくさんあることの証左」などと、Windows 8の必要性をアピールしました。
近年、iPhone/iPad、Androidのスマートデバイスに押され気味となってしまったMicrosoftは、今度のWindows 8を捲土重来の切り札と位置づけています。スマートデバイスへの対応力を飛躍的に高めるとともに、「ビジネスパートナーとともにWindowsプラットフォームを再創造(Reimagine)する」と、情熱的に語っていました。(安藤章司)
【バルマーCEOの記事はこちら】
米マイクロソフト、スティーブ・バルマーCEOが示す五つの方向性メールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.5.24」より