弥生が満を持して提供するクラウドサービス「弥生オンライン」の全容が明らかになりました。第一弾として、B2Cビジネスを手がける飲食、理美容、小売などの店舗経営者向けに「やよいの店舗経営 オンライン」を提供します。コンセプトは、日報形式で入力するだけで自動的に仕訳する「半自計化」です。
中小企業向けのクラウドサービス(主にSaaS)はまだまだ普及する余地があるといわれてきました。しかし実際の利用率は低い数値にとどまり、多くのITベンダーは事業の展開に頭を悩ませています。
「弥生オンライン」に注目する理由は、SOHOや小規模法人市場で圧倒的シェアを握る弥生がクラウド事業に本格参入するという業界へのインパクトだけではありません。「弥生オンライン」を販売するのは、SOHOや小規模法人の経営に深く関わり、企業経営に大きな影響力をもつ会計事務所。彼らが推奨することで、クラウドの普及が加速する可能性があるのです。
他のITベンダーに目を移せば、商工会議所やITコーディネータと組んで、クラウドの普及を進める動きも活発になっています。中小企業の「身近な存在」に頼るのが、市場攻略の近道になるのかもしれません。(信澤健太)
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弥生、店舗経営者向けクラウドサービスの提供へ、「事業コンシェルジュ」を目指すメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.7.31」より