北斗七星

北斗七星 2012年9月24日付 vol.1449

2012/09/27 15:38

週刊BCN 2012年09月24日vol.1449掲載

▼コンビニで見かける機会が増えた生野菜の販売。新鮮さが要求されるので、在庫管理が難しそう。品揃えをみると、地場に根づくスーパーと違い、産地も多様。どうも大量に一括仕入れをした野菜のようだ。

▼24時間営業のコンビニでは、夜遅くまで売れ残りがある。生野菜だけに、店頭陳列できる期間は短い。不良在庫が大量に出る心配がある。だが、コンビニは、来店客の約3割にとどまる女性層を呼び込むために、野菜を販売する店舗を拡大している。

▼薄型テレビの地デジ移行特需以降、苦戦を強いられている家電量販店も、女性の囲い込みに苦慮している。例えば、今月末に開店する東京・新宿のビックカメラとユニクロのコラボ店「ビックロ」。相乗効果はどこにあるのだろうか。ビックカメラ側には、ユニクロに来る女性層を取り込んで“ついで買い”を促す意図がありそうだ。

▼OECDの労働生産性調査によれば、2005年から「小売業」は105%ほどに改善。成熟市場で過当競争が激しいなか、ITの利活用が勝敗を決める。コンビニやスーパーなど、小売業は顧客購買データをもっている。このビッグデータ活用が次の戦いで重要になる。(吾)
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