ビジネス戦略を練る際には、自社の強みを知ることが必要です。とくにビジネス領域を拡大するときには、それを最大限活用しなくてはなりません。Linuxの開発・販売を手がけるミラクル・リナックスの事業拡大は、その強みを生かして成功した例の一つでしょう。
ミラクルは、「企業・団体の情報システム用にOSを売るだけのビジネスは頭打ち」(児玉社長)という判断から、2007年にアプライアンス(専用機器)向けの組込みソフト開発事業を開始しました。
例えば、デジタルサイネージ。衣料品店「ユニクロ」の店頭用のサイネージには、ミラクルの組込みソフトが採用されています。組込み事業は好調で、ミラクルの総売り上げはここ3年連続で2桁成長。今年度は約20%の成長を見込んでいます。
児玉社長は、自社の強みを組込み事業に生かしたことが、「思っていたよりも効いている」と話しました。記事では、何が強みで、それをどう生かしたのかをお伝えします。(真鍋武)
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ミラクル・リナックス、アプライアンス向け組込みソフト開発が好調、12年度は前年度比約20%増の売り上げを見込むメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.10.12」より