今日のひとことWeb版

アジアDC街道

2013/02/07 15:26

 クラウド時代の情報システムは、その構造上、データセンター(DC)に集約されていくわけですが、大手ITベンダーが積極的に投資しているDCの設置場所をみていくと、明らかな傾向がうかがえます。

 AmazonやAT&T、KVH、大手コンピュータメーカーなど大手を俯瞰すると、東京、大阪、上海、香港、シンガボールのライン上に集約されているのがわかります。このラインは、「アジアDC街道」の様相を呈しているのです。

 クラウド活用型のグローバルサービスを考えるとき、いかにこの「街道」との接続を高めるかがポイント。例えば、沖縄県などの「沖縄クラウド」構想は「街道沿い」という自らの立地を最大限に生かしています。

 このほかにも、大手をリードするかたちで、今はまだ手薄のミャンマーやインドネシアなどに、クラウドサービスの拠点を開設する先行者利益を狙うという手もありそうです。(安藤章司)

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AT&T、国内2か所目の大規模DCの運用をスタート、TISの御殿山DCを活用
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.2.7」より
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