ITホールディングス(ITHD)グループのTIS(桑野徹社長)は、「TIS Enterprise Architecture Laboratory(TIS EAラボ)」を6月19日に開設した。首都圏の主力データセンター(DC)「GDC御殿山」(御殿山DC)内に開設したもので、第一段階としてOracleのデータベース(DB)マシンや分析専用マシン、高可用性DB専用アプライアンスなどを用いた検証環境を揃えた。

 「EAラボ」の開会式には、TISの桑野徹社長と日本オラクルの志賀徹也副社長らが出席。桑野社長は、「御殿山DCに設置した実機を使ってハードやソフトの実証実験を行うもので、システム導入の効果やリスクを事前に把握、最適化できる」と、ラボ開設の意義を語った。日本オラクルの志賀徹也副社長は、「EAラボで現行の基幹業務システムの最適化検証を積極的に行うことが、既存システムの運用コスト削減につながる」と、コスト削減への効果を訴求した。 

TISの桑野徹社長(写真中央)と日本オラクルの志賀徹也副社長(写真左から2番目)らが出席した「TIS EAラボ」開会式

 大手ユーザー企業のIT投資の内訳をみると、は「およそ7割が運用コストに費やされている」(志賀副社長)という。ここを最適化することで、IT予算をより戦略的なシステム分野へ振り向けられる。TISのEAラボを活用することで、最適化の手法や効果、リスクなどをユーザーは事前に体験、把握できるようになる。TISでは、今後、Oracle以外の検証環境も順次拡充していく方針だ。

 ユーザー企業の間では、アジア成長市場を含むグローバル規模での情報システム最適化やビッグデータ処理への対応、さらにはOracleとSun、IBM PureSystemsに代表される垂直統合型のアーキテクチャの台頭などを背景に、基幹系システムを抜本的に見直す機運が高まっている。(安藤章司)