北斗七星

北斗七星 2013年2月18日付 vol.1469

2013/02/21 15:38

週刊BCN 2013年02月18日vol.1469掲載

▼過日、ガス会社のIT基盤を担う情報システム子会社の社長に話を聞く機会があった。この会社は、国内では親会社向けの仕事に依存することなく、外販に積極的だ。海外進出にも意欲的で、アジアだけでなく南米にも触手を伸ばしている。日本の多くの社会インフラ系ITベンダーは、親会社からの安定した仕事に頼り、外販や海外に進出したがらないケースが多い。その点、このIT企業は違う。

▼さまざまな国に進出しているが、軸となっているのは発展途上国。今後、社会インフラの整備が急速に進む地域に焦点を当てている。「社会インフラを支えているIT技術を世界に向けて展開する。日本のITは高額でオーバースペックといわれ、日本のものがそのまま展開できるわけではない。そうやすやすとはいかないが、チャレンジする」。

▼水道、ガス、電気、鉄道などのインフラの品質は、日本は世界トップレベルだ。例えば、鉄道。日本ほど、正確な時刻で電車が発着する国はない。日本の社会インフラは、世界に外販できる。そのインフラを支えるITも、世界で十分通用するはずだ。社会を支えているITベンダーは、自信をもって世界でビジネスしてほしい。(鈎)
  • 1

関連記事

NECは世界に出たいんです!

<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>SIerのグローバルITサービス 中国・ASEANへの進出相次ぐ 成長見込める新興国で可能性を追求