家電量販店の苦境が伝えられるなか、順調に業績を伸ばしている量販店がノジマです。2013年度（2014年3月期）の連結決算は、売上高は前年同期比で3.2％増。営業利益は24億9000万円で、前年同期の4500万円から大幅に増えました。エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの生活家電の好調が要因ですが、その販売を支えているのは、ノジマが「コンサルティングセールス」と呼ぶ店舗スタッフによる接客です。ノジマは、お客様の生活シーンに合わせて最適な商品を勧めるスタッフの教育に力を注いでいます。

　そのノジマの発祥の地、相模原市には、1959年、野島電気工業会として創業したときから続く相模原本店があります。この店には古くからのお客様が多く、親・子・孫の三世代に渡って利用している家族もいます。今年9月には、新店長として、これまで販売不振だった店舗を成長軌道に乗せた実績をもつ植原恵子さんが就任しました。植原店長からみた相模原本店の印象は、「現状に甘えている」だったそうです。もちろん、スタッフの接客によって常連客を確保しているのですが、裏を返せば「お客様が相模原本店に信頼を寄せて助けてくれている」。このような常連客に感謝しながらも、植原店長はある策を講じました。植原店長の現場での奮闘を記事にしました。（佐相彰彦）

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＜地域No.1店舗の売れる秘訣＞ノジマ相模原本店――三世代のお客様が来店　群を抜く知名度