買い物をするとき、Amazonマーケットプレイスや楽天市場などの通販(EC)サイトをのぞくのは、いまやあたりまえのことになりました。いつでもどこでも、周囲の目を気にせずに購入できることもありますが、利用する理由のNo.1は、何といっても「価格が安い」ことでしょう。
このECサイトの台頭に頭を悩ませているのが、リアルの店舗をもつ家電量販店です。もちろん、家電量販店もECサイトを立ち上げてネット事業の拡大に取り組んでいますが、やはり、リアル店舗での販売に重きを置いています。価格ではなく、売り場づくりや接客を工夫することで他社と差異化し、お客様に「満足」を提供してリピーターになっていただくサイクルを構築しているのです。ECサイトの伸張と来店者の減少は、そのチャンスを奪いかねません。
ここに、設立当初からリアル店舗をもちながら、主力事業はECサイトというパソコン・家電専門店があります。PCボンバーを運営するアベルネットです。ECサイトで他店に負けない激安価格を実現しながら、ECサイトの利用者が増えている現状を逆手に取って、リアル店舗をもつ強みを生かしています。なぜリアル店舗が必要なのか。そのビジネスモデルは、ネットとリアルの相乗効果による一つの成功モデルといえるかもしれません。(佐相彰彦)
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<地域No.1店舗の売れる秘訣>PCボンバー本店――リアルとネットの相乗効果 顔のみえる通販事業者として定着メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.4.7」より