沖縄のデータセンター(DC)といえば、災害復旧(DR)の一大拠点として有名です。東名阪の主要な産業集積地から距離が離れているので、同時被災の可能性が限りなくゼロに近いことから人気が高まり、いまや沖縄DRは、DRサービスのブランドになっています。
キヤノンシステムアンドサポート(キヤノンS&S)は、沖縄DRサービスを提供するITベンダーの一つ。このたび、中小企業向けに箱形のNAS(ネットワーク接続型ストレージ)を活用した沖縄DRを始めました。
これは、ユーザーにアイ・オー・データ機器の市販のNASを2台買ってもらい、1台をユーザーの拠点に、1台を沖縄DCに置くというユニークなサービス。中小企業の多くはサーバーラックを持っていないので、単体で稼働できるNASに白羽の矢が立ったわけです。
DC側でもユーザーから預かったバックアップ用のNASを運用し、いざとなったら箱ごとユーザーに届ける仕組み。もちろん、DCの面積効率から考えると、サーバーラックほど高効率の方法ではありません。しかし、中小企業の現状を熟知しているキヤノンS&Sならではのサービスといえそうです。(安藤章司)
【記事はこちら】
キヤノンS&S、沖縄DRサービスを開始、I・OデータのNASを活用メールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.5.8」より