IaaS市場の現在の支配者がAmazon Web Services(AWS)であることは疑いようがありませんが、競合であるマイクロソフトの「Azure」やIBMの「SoftLayer」が攻勢を強めています。さらにはグーグルも日本市場でIaaSを含むプラットフォーム商材「Google Cloud Platform」の本格展開を開始し、IaaS市場の競争は激化しています。市場そのもののパイも、ますます拡大していくでしょう。
他のITベンダーは、この流れにどう対応していくべきでしょうか。紹介したような大手の既存サービスに乗っかるのか、はたまた独自のインフラを整備・活用してクラウドビジネスの成長につなげるのか。後者を後押しするIaaS構築のためのオープンソースソフトウェア(OSS)として注目が高まっているのが、「OpenStack」です。
OpenStackプロジェクトの創設メンバーで、かつてはOpenStackディストリビューションベンダーでもあったモーフ・ラボという会社があります。ここを前身とするクラウドインテグレータ(CIer)のアセアン・ラボは、OpenStackの教育事業に力を入れていて、日本でも受講者がどんどん増えているとのこと。先日、同社の“旬”なOpenStackの講座を、記者自身が体験してきました。
いわば「入門コース」を中心としたプログラムだったにもかかわらず、気を抜けないなかなかハードな内容でしたが、OpenStackとは何なのか、曖昧な知識ではなく、細部までしっかり学んで、どのように自社のビジネスに生かしていくのかを考えたいエンジニアや営業パーソンには、得られるものが大きそうです。(本多和幸)
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記者の受講体験記 アセアン・ラボのトレーニングを受けてみた OpenStack 基本のキを理解するメールマガジン「Daily BCN Bizline 2014.8.19」より