【OpenStack(オープンスタック)】
オープンソースのクラウド基盤ソフトウェア。標準的なハードウェアでクラウドコンピューティング環境を構築することができる。

 汎用のPCサーバーやネットワーク機器など、標準的なハードウェアを使ってIaaS(Infrastructure as a Service)型のクラウドコンピューティング環境を構築するためのオープンソースソフトウェア。その開発プロジェクトの名称でもある。

 米航空宇宙局(NASA)と米大手クラウドベンダーのラックスペースが中心となって、2010年にプロジェクトをスタートさせた。開発コミュニティには、現在、約240社、約1万500人が参加している。IBM、ヒューレット・パッカード、NEC、レッドハット、シスコシステムズ、インテル、Yahoo!、VMware、PayPalなど、幅広い領域の大手企業が名を連ね、クラウドコンピューティングのオープン化を推進する大きな動きとして注目を集めている。

 OpenStackを構成する個別のプログラム(コンポーネント)には、ハイパーバイザを制御して仮想マシンを管理する「Nova」、クラウドストレージシステムを提供する「Swift」、OpenStackコンポーネント全体の統一認証機構「Keystone」などがあり、コンポーネント単位で開発が進んでいる。

 日本では、2010年10月に「日本OpenStackユーザー会(JOSUG)」が発足した。発足時のメンバーは、NTTデータ、NTTデータ先端技術、一般社団法人クラウド利用促進機構、仮想化インフラストラクチャ・オペレーターズグループ、国立情報学研究所、ミドクラ、クリエーションライン、モーフ・ラボの8社・団体。国内にはOpenStackに関する情報の流通量が少ないため、コミュニティから配信されるニュースやマニュアルなどの最新情報を日本語に翻訳して公開しているほか、日本独自の解説文書の作成、セミナー、勉強会などの開催を通じて普及に取り組んでいる。