クラウド時代の到来は、ITのコンシューマライゼーションを強く後押しすることになりました。いまや、ITの技術革新を先導するのはグーグルやフェイスブックといった企業ですし、多くのスタートアップにとって、とにかく便利で一度使ったら手放せないようなコンシューマアプリを世に出し(このハードルがものすごく高いわけですが)、顧客基盤をある程度つくったうえで、B2B市場向けの製品をリリースして、本格的なマネタイズに取り組むというプロセスは、一つの成功パターンになっています。

 米ドロップボックスもそんな会社の一つですが、日本法人設立にあたって、そのトップに就いたのは、意外や意外、前シマンテック社長の河村浩明さんでした。EMCジャパン、日本オラクル、サン・マイクロシステムズなど、エンタープライズ向けIT市場のグローバルトップベンダーを渡り歩いた経歴の持ち主だけに、急成長中ではあるものの、コンシューマアプリ発の新興ベンダーであるドロップボックスのビジネスと、河村さんのビジネス観にギャップはないのだろうかと疑問に思った人も多いのではないでしょうか。

インタビューでは、そんな疑問をご本人にぶつけてみました。ドロップボックスの社員の平均年齢は28歳と非常に若く、河村さんにとっては「経営陣も自分の子どもたちと同世代という感覚」とのこと。かつてない環境で、新たなチャレンジに踏み出すという大きな決断をされた背景と理由を伺いました。(本多和幸)

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ドロップボックス・ジャパン 代表取締役社長 河村浩明