対日オフショア開発の市場環境が厳しくなっていることを受けて、中国のオフショア開発会社は、持続的に利益を捻出するための対策を講じています。もっとも主流なやり方は、人件費やオフィス賃料などが安い中国の内陸地域を活用して、コスト低減を図るというもの。本社を置く上海や北京などの沿岸地域は上流工程に専念し、人手がかかるコーディングなどの下流工程を西安や武漢などの内陸地域に担当してもらうわけです。

 8月末、東北部吉林省で、すでに消滅したソフトウェア企業、「松和電脳軟件」の25周年記念式典が開催されました。式典には、同社のOBである鐘明博氏(現:浙大網新・執行総裁)など、中国大手SIerのキーマンや、吉林市の幹部職員が多数参加。吉林市は、ソフトウェアパークの建設を進めるなどIT産業振興に力を注いでおり、松和電脳のOBがもつ人的ネットワークや知見を生かして、大都市に本社をもつソフトウェア企業の誘致につなげようとしています。(上海支局 真鍋武)

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消滅企業の25周年記念式典を開催、中国IT産業の先駆者「松和電脳軟件」とは?
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2015.9.28」より