駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>妊婦専用の配車サービス

2016/03/31 19:46

週刊BCN 2016年03月28日vol.1622掲載

 中国配車アプリ市場が新たな展開をみせている。ハイヤー配車アプリ「神州専車」は3月17日、妊婦専用の配車サービスを始めた。

 中国では、今年1月に一人っ子政策が廃止され、すべての夫婦が2人の子どもをもてるようになった。育児休暇延長などの法改定も進められており、今後、出産ブームが起きる可能性がある。

 一方、中国は共働き文化。妊婦といえど、出産ギリギリまで勤務するのが一般的だ。ある妊婦は、「通勤時に電車やバスで立ちっぱなしだったり、ラッシュに巻き込まれてお腹が圧迫されたりすることは避けたい」と語る。そこで、妊婦専用の配車サービスを提供して、新たな需要を取り込もうというわけだ。神州専車の妊婦専用サービスでは、制限時速60km、車内温度22℃設定などの措置をとる。

 調査会社の易観智庫によると、中国インターネット配車市場規模は、18年に現在の約2.2倍に拡大する見通し。神州専車は、競合にない新たな付加価値を提供してシェア拡大を図る。

神州専車のアプリには
妊婦専用サービスの画面を追加
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