駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国

<駐在記者・真鍋武が体験したリアルな中国>インターネット+自販機

2016/05/19 19:46

週刊BCN 2016年05月16日vol.1628掲載

 中国で自動販売機の用途が拡大している。以前、PR目的に自社製品専用の自販機を設置していたソニーの事例を紹介したが、今回、新たにSNSアプリ「微信(WeChat)」を利用した、醤油の販促キャンペーンを目的とするキッコーマンの自動販売機を発見した。

キッコーマンが自販機で醤油200mlを無料配布

 自販機に表示してあるキッコーマンの微信アカウントをフォローし、微信を通して無料の醤油配布を申請すると、コードが送られてくる。これを自販機に入力すると、200mlの醤油が出てくる仕組みだ。キッコーマンは微信のフォロワーを獲得して認知度が向上し、ユーザーは無料で醤油を入手できるWin-Winの関係となる。

 ただし、ユーザーが無料醤油の申請をできるのは毎朝7時~夜10時の間に限られる。ある中国人女性は、「毎朝7時に申請しているが、同時に多くの人が申請してシステムが混雑していて、まだコードを入手できていない」と、無料の醤油を手に入れられていないことを嘆いていた。
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