中国の企業は、すべて決算期が12月ということで、現地の日系SIerの経営トップに、2016年度の取り組みを振り返ってもらうインタビューを実施しています。
ほとんどの日系SIerは、現地の日系企業を主要顧客としているため、インタビューでは、この1年間の日系企業のIT投資動向について意見を聞いているのですが、これまで取材した経営トップでは、意外にも「予想していたよりもIT投資が減っていない」との声が大勢を占めています。経済成長の減速や日本の対中直接投資の減少に伴い、16年の年初は落ち込みを懸念する声のほうが多かったのですが、実際のところは、根強い需要があることに変わりないようです。
ただし、IT投資の中身は変わっていて、投資に積極的な業種や、需要が旺盛な案件は以前とは異なるとのこと。旧態依然のままのビジネスでは、大きな成長が見込めるわけではありません。日系SIerには、新たな切り口による提案が求められています。(上海支局 真鍋武)
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日系ITベンダーの中国ビジネス SIer現地トップが振り返る2016年 メールマガジン「Daily BCN Bizline 2016.12.26」より