BOOK REVIEW

<BOOK REVIEW>『もしも社長がセキュリティ対策を聞いてきたら 入門編』

2017/02/15 09:00

週刊BCN 2017年02月06日vol.1664掲載



「よし、わかった」を引き出すコツ

 セキュリティ対策は、常に万全にしておくことが重要だ。もし大切な情報が流出したら、企業にとっては甚大な被害が出る。場合によっては経営の危機に直結する可能性もあり、考えるだけでぞっとする。

 ITの進化に伴い、セキュリティ対策も多様化している。脅威となるのはウイルスなどによるサイバー攻撃だけでなく、USBメモリの紛失やファイルの持ち出しによる情報流出など、形態は枚挙にいとまがない。

 企業のセキュリティ担当者は、日常的に社内に目を光らせ、脅威に神経をとがらせているだろう。社内の教育やルールの運用など、やることは山積み。たとえ従業員に疎まれても、口を酸っぱくして危険性を伝えなければならない。

 社内でセキュリティ対策を講じるうえで、避けられないのが経営層への説明だ。セキュリティ対策に詳しければ問題はないが、逆の場合はどうか。うまく意図が伝わらず、冷たくあしらわれた、という経験がある人もいるだろう。

 それでも、組織を守るためには、粘り強く説明を続けることが求められる。わかりやすく提案するには、専門知識よりもコミュニケーション力が必要となる場面が多い。

 本書は、「インターネットにつながなければ安全だろう」など、経営層との実際の会話を想定したやりとりを掲載。経営層と話す際に必要な「伝え方」「見せ方」「考え方」を紹介する。セキュリティ対策を経営課題として理解してもらい、「よし、わかった」という言葉を引き出すコツがよくわかるはずだ。(鰹)


『もしも社長がセキュリティ対策を聞いてきたら 入門編』
蔵本雄一 編
日経BP社 刊(1800円+税)

 

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